2023.10.14
異常震域とは、「震源から遠く離れた場所」で揺れが大きくなる現象
震源は「伊勢湾」なのに「関東」が揺れる。
震源は「日本海」なのに揺れたのは「太平洋側」。
地下数百キロで発生する地震(深発地震)でみられる異常震域。
「異常」と言われるとびっくりしてしまいますが、何が「異常」なのか。
この“異常震域”ですが、地震としては異常ではなくたびたび起きていてます。
今回、10月13日には青森西方沖を震源とするM4.8の深発地震(深さ170㎞)だったにも関わらず北海道の東南部や岩手県海岸部で震度を観測しています。
◆過去の地震で異常震域とみられるもの
2003年11月12日 三重県南東沖・深さ395km・M6.5
2015年 小笠原西方沖・深さ682km・M8.1
2011年に東日本大震災をもたらした巨大地震の震源の深さが24km、
1995年の阪神・淡路大震災の震源の深さは16km、
南海トラフで発生した1944年の昭和東南海地震の震源の深さは40km(気象庁による)
とされていますので、異常震域の震源の深さは桁違いに深い所で起きたことが分かります。
この小笠原西方沖の地震では震源に近い小笠原諸島で震度5強の揺れを観測しました。
深さが682kmといえど、マグニチュードは、8.1 Σ(・□・;)
でもここまではいいとして、同じ震度5強を1000km近く離れた神奈川県でも観測、
さらに震度5弱を埼玉県で観測しました。
一方、震源に近いはずの伊豆諸島青ヶ島の震度は4でした。
結局この地震では47都道府県のすべてに震度1以上の揺れが伝わりました。
(NHK災害列島WEB記事 抜粋)
異常震域も日本付近で地震を引き起こす原因の「プレート運動」がもたらしている現象の1つです。
プレートどうしがぶつかってずれ動く「プレート境界の地震」、
プレートで押されていることによってひずみがたまり発生する「活断層の地震」
などとともに日本は多様な地震から逃れられないことを理解し、日頃から備えを進めていく必要があります。
遠い所での地震でも関係が無いと言う事は無い!と考え、地震には常日頃から備えておくべきでしょう!!